束縛が理由で離婚できる?束縛系男子の特徴と見抜く方法は?|西宮神戸尼崎の弁護士ブログ

 


束縛が理由で離婚できる?束縛系男子の特徴と見抜く方法は?



兵庫県西宮市のフェリーチェ法律事務所代表弁護士の後藤千絵です。異常とも言えるパートナーの束縛に悩み、離婚を考える方は少なからずいらっしゃいます。しかし「束縛」が理由で離婚はできるのでしょうか?また、交際期間中に「束縛系男子」を見抜く方法はないのでしょうか?まとめてみました。



目次

🌸自由になる時間なんてほどんどない!束縛系男子には要注意!

🌸「束縛」を理由に離婚できるか?

🌸あなたの彼は大丈夫?束縛系男子のチェックリスト

🌸束縛系男子の特徴と見抜き方

🌸まとめ:束縛系男子には本当に要注意!離婚問題は専門家に相談を!!

 



🌸自由になる時間なんてほどんどない!束縛系男子には要注意!

暴言や暴力は特になくても(もちろん暴言や暴力と同時進行の場合も多いのですが)、「愛情の裏返し」のような形で、束縛をしてくる男性がいます。

恋愛には、ちょっとした束縛や嫉妬もスパイスとして必要です。

嫉妬を全くされないよりも、より「愛されてる」という実感がわき、キュンとしたり、嬉しくなったりします。

ただ、束縛や嫉妬にも限度があります。

「彼氏の束縛がだんだんひどくなって、自由になる時間がほとんどない!」

「別れたくても、別れてくれない」

などと悩んでいる女性は、かなりの数いらっしゃいます。

束縛系男子や粘着系男子といったんお付き合いを始めると、別れるのも一苦労。

酷いケースでは、ストーカー化する男性もいるので、要注意です。



🌸「束縛」を理由に離婚できるか?





離婚は双方が同意すれば理由は問わずに成立します。

しかし相手の同意が得られない場合は、離婚調停を経て裁判へと進みます。

この場合は「法定離婚事由」に該当しなければ離婚は認められません。

「束縛されている」という事実だけでは離婚はできないのです。

法定離婚事由は以下の5項目です。

配偶者の不貞行為があったとき

配偶者の悪意の遺棄があったとき

配偶者が3年以上生死不明であるとき

配偶者が強度の精神病にかかり回復の見込みがないとき

婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき


パートナーの束縛を理由に離婚したいと思っている方は、まず現状がこの5項目に該当するかどうかを検討することがスタートです。

しかし、束縛を原因として離婚したいと考えた場合、束縛の背景にモラハラやDVが隠れていることも多くあります。

こういった場合には、「婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」に該当する可能性が十分に考えられます。

ただし、しっかりと証拠を収集するなどして、客観的に見て婚姻を継続することが困難であることを証明する必要があります。

また束縛が理由で別居した場合、別居期間が長い場合には、「婚姻を継続しがたい重大な事由」と判断される可能性があります。

結婚後、異常とも言える束縛をしてくる相手は、なかなか離婚にも応じず、法的な手続きを進めても時間がかかる場合が多いです。

ですので、できれば交際期間中に相手に「束縛系男子」の傾向がないかを、注意深く観察しチェックしておくのが賢明です。



🌸あなたの彼は大丈夫?束縛系男子のチェックリスト



では、お聞きします。

あなたの彼にはこんなところはありませんか?


□異常に嫉妬深く、独占欲が強い

□他の男性が来る飲み会参加は絶対禁止。女子会でも連絡しないと激怒するなど、異性との接触を可能な限り阻止しようとする。

□「LINEの返事は5分以内」など独自のルールを設定してくる

□スマホを盗みみられたことがある

□同性の友達が少ない。

□根本的なところでは、自分に自信がない。

□異常にわがままで自己中心的である

□キレやすい


該当する項目はあったでしょうか?

複数のチェック項目があった場合は特に要注意です。


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🌸束縛系男子の特徴と見抜き方 


それでは、束縛系男子の特徴について、解説していきます。


特徴① 過去に彼女に浮気されたり、酷い言葉でフラれた経験があるなど、自分に自信がな

束縛系男子の特徴としては、まず根本的なところでの自信のなさがあげられます。

自分をさらけ出すことができず、相手を心から信じ切ることができません。

容姿や学歴等にコンプレックスがある場合もあります。

また、過去に彼女に浮気されたり、酷い言葉でフラれたりしたことがトラウマになっていることもあります。

束縛系男子は素敵な彼女がいることが自らのアイデンティティになっていることも多く、そのため、絶対に他の男に彼女を取られたくないと思っています。

つまり、彼女の存在によって、他の男性より優位に立っている、と信じており、他の男性に対してマウントを取ったりする行動にでることもあります。


特徴② 嫉妬深く、独占欲が強い

束縛系男子の特徴として、嫉妬深く、独占欲が強いことが挙げられます。

束縛系男子は、彼女を自分の所有物だと考えている節があり、自分の所有物を他人に奪いとられることに大きな危機感を持っています。

彼女を愛していると言っても、それは自分の所有物を愛しているということであり、彼女を自分のコントロールが及ばないところに行かせたくないということですし、けっして自由にはさせてくれません。

嫉妬深いというのは、彼女のことを信用せず、自由にさせていないということです。

「自由にさせてくれない」―これは束縛系男子かどうかを見極める重要なポイントです。

    

特徴③ そもそも粘着質である。

離婚弁護士をしていて思うのは、離婚調停や泥沼の離婚裁判までこじれてしまう夫婦というのは、少なくとも夫婦のどちらかが粘着質であるということです。

夫婦ともにあっさり系だったら、仮に離婚することになったとしても、そこまでは揉めません。

粘着質の男性と付き合うと別れるのが本当に大変です。

粘着質の男性を見分ける特徴は、いわゆる「鬼電」と「長文ライン」です。

また喧嘩したときにあげ足を取ってくるような話し方をするという特徴もありますので、気を付けてください。

 

特徴④ 年齢にかかわらず、精神的に幼くて未熟である

男性も女性も、恋愛や失恋を経て精神的に成長するものですが、何らかの理由で、精神的に成熟しなかったケースがあります。

精神的に幼い男性は、子供が玩具を取られたら泣き叫んで怒るように感情を優先し、理性を働かすことができません。

短絡的に、相手の自由を奪い、束縛しておけば他人から奪われないと考えてしまうのです。

また、幼少期に親に愛されなかったため、愛情に飢えており、いつも見捨てられないか心配している、という可能性もあります。

その場合は、女性の方も男性の境遇に同情してしまって、男性の束縛を甘受しているケースもあります。

 

特徴⑤ 同性の友人が少ない。

束縛系の男性は、根本的なところは自信がないのですが、一見「俺様」で、他人の意見をまともに聞きません。

自分の意見が正しいと思い、高圧的な態度で周囲の人に接したりします。

ただ、一概に「俺様」と言っても、どこか憎めないところがあったり、圧倒的な才能があったり、実は優しくていいやつだということがわかれば人はついてきます。

その絶妙なニュアンスは、異性よりも同性の方がよくわかりますよね。

例えば、女性の中では評判が悪いけれど男性ウケがいい人がいます。

でも、ひとくくりにできないのは、モテる女性の中でも、「あんなに男子にモテモテですごい!秘訣を教えてほしい、マネしたい!」と憧れられるタイプと、本当に嫌われるタイプがいるということです。

あなたの彼が後者の場合は要注意です。

同性の友人が少ないというのは、一つのメルクマール(基準)になるでしょう。


特徴⑥ 親に甘やかされて育ってきたなど、異常にわがままで自己中心的。

親に甘やかされて育ってきた、異常にわがままで自己中心的な人というのは学年に一人か二人は必ずいます。

束縛系男子の特徴の一つが「異常にわがままで自己中心的」ということです。

このタイプの特徴は、自分の意見が通らないとすぐに拗ねること。

また、自分は浮気し放題なのに、彼女には異性に接触することも許さないこともあります。

彼の束縛によって、彼女の交友関係は狭くなってしまい、友人とも疎遠になることもあります。

恋愛にのめり込みすぎて、気づいたら、周りに一人も友人がいないということもあり得ます。

恋愛がうまくいっているうちはいいのですが、うまくいかなくなったときに、相談したり、ストレスを発散できる場がなくなってしまうのは問題です。

親が甘やかして育てていないか、異常にわがままで、周囲から「わがまま王子」などと呼ばれていないか、アンテナをはって細心の注意を払ってほしいと思います。


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🌸まとめ:束縛系男子には本当に要注意!離婚問題は専門家に相談を!!
 

このように束縛系男子・粘着系男子と実際に結婚すると、自分の自由時間がなくなり、窮屈な思いをする可能性が極めて高いです。

交際したてはいいかもしれませんが、そのうち必ずうんざりしてきます。

度を越えて束縛する彼氏であれば、本当にこの人でいいのか、じっくりと考えてみた方がいいでしょう。

また、既に結婚していて離婚を考えている場合は、簡単には進まない可能性が高いため、まずは弁護士などの専門家に相談し、進め方のアドバイスを受けることをお薦めします。