離婚原因で最も多いのはモラハラです!
モラハラ夫と戦うには?
2021年4月更新!兵庫県西宮市のフェリーチェ法律事務所代表弁護士の後藤千絵です。当事務所にご相談に来られる方々の離婚原因として最も多いのがモラハラ=モラルハラスメント(精神的暴力)です。その実態や対応策についてまとめてみました。
目次
🌸離婚原因で最も多いのは「モラハラ」です!
🌸モラハラ気質のチェックポイント13
🌸モラルハラスメントとは?
🌸モラハラ夫の特徴とは?
🌸モラハラ夫は難敵!
🌸モラハラ夫と戦うには?
🌸まとめ:勇気を持ってまず一歩を!
相手方を「コントロールする。道具化する。支配隷属関係におく」というような行為です。
相手の人格を否定し続けることで自信を喪失させ、自分の意のままに操ることがモラハラの本質なのです。
フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴイエンヌ著の『モラル・ハラスメント-人を傷つけずにはいられない』(紀伊国屋書店)はモラハラに悩む人にとって必読の書です。
本書の中でもモラハラは「相手の人格を攻撃して破壊し自分の意のままに操る非常に悪質な行為」と定義されています。
以下に当てはまるものがないか、さらにチェックしてみてください。
無視・侮辱・非難・皮肉・指示・命令・ルールの押し付け・舌打ち・溜息・独り言・威嚇的な表情・説教・支出チェック・生活費の不払い・行動制限・交際制限
実は「夫はすべて当てはまる」と言った妻の方も多いのが実態です。
モラハラ夫の特徴として(あくまで一つの目安ですが)以下が挙げられます。
・自己中心的であり,他人に対する興味や思いやりがなく,冷酷。
・すべて自分が悪いと思わせるのに長けている。
・責任転嫁が巧妙。
・男尊女卑の傾向もある。
· 異常にプライドが高く周囲からどう見られているかを気にする。
· 自分を格別に優れた人間だと思っており他人を見下している。
· 自分が正しく何でも悪いことは他人のせいにする。
· ちょっとしたことで突然激怒する。
· パートナーが望まないことをパートナーのためだと主張して強要し恩を着せる。
· パートナーを束縛、コントールする。
· 外面が良く他人がいるところではパートナーに接する態度が違う。
モラハラ夫は外面は良いため職場などでの評価は高い場合が多いです。
魅力的で愛想が良く、えてして周囲からは「良い旦那さんで幸せ」と思われるため、妻が自分一人で苦しんでいる場合が大半です。
交際期間は魅力的な恋人で、何の問題もなかったことがほとんどなのも特徴です。
当事務所の依頼者の中にも、上記にあげたモラハラ夫の特徴が「すべて当てはまった」と気付き、そこで初めてモラハラの被害を認識する女性も多いです。
それまではモラハラなどとは考えず、自分が至らないせいだと思っていたようです。
モラハラ夫と話し合っても相手は絶対に自分の主張を曲げないため、こちらだけ疲弊し平行線を辿るのみです。
実際の調停の場でも相手は一切妥協しないため、なかなか調停離婚が成立しないケースが多く、これは代理人としても本当に苦労します。
モラハラ夫は自分が王様で自分が支配する天国をなかなか手放そうとしません。
モラハラ夫に対して自分一人で戦うのは到底無理です。
弁護士などの第三者を入れて長期戦覚悟で戦うべきであると言えましょう。
訴訟でもモラハラの立証は難しいものです。
ほとんどの相手方はモラハラの事実を否定します
酷いケースだと、逆に妻からのモラハラの被害を主張することもあります。
モラハラ立証のポイントとしては以下が効果的です。
①その都度,相手の言動を日記やメモに記載しておく
②メールやLINEのやり取りがあれば保存する
③できれば会話の録音も保存する
そうはいってもモラハラ夫は権威に弱いため、弁護士を依頼したり裁判所を介入させると離婚に応じるケースもあります。
モラハラかな?と思ったら弁護士やDVセンターなどに相談すべきです。
また、必ずしもモラハラは男性だけではないことは言うまでもありません。
近年女性によるモラハラも増加してきています。
モラハラのパートナーと一緒にいてもけっして幸せにはなれません。
変化を恐れず勇気を持って行動しましょう。
ここで大切なのは、モラハラ夫を変えようとしても不可能だということ。
他人は変えられません。
自分で変えられるのは自分だけです。
自分を変えるだけで見える世界が変わって来るのです。
実際に私のクライアント様も、離婚した後に明るく綺麗になって人生を楽しんでおられる方が多いです。
我慢するだけの人生は本当に無駄でもったいないです。
「あんなモラハラ夫とは早く別れておけばよかった」と後悔しないように!
🌸モラルハラスメントとは?
🌸モラハラ夫の特徴とは?
🌸モラハラ夫は難敵!
🌸モラハラ夫と戦うには?
🌸まとめ:勇気を持ってまず一歩を!
離婚原因で最も多いのは「モラハラ」です!
最高裁判所が開示している令和元年度司法統計のデータ※によれば、夫婦が離婚に至る原因は男女とも「性格の不一致」が第1位で、女性のみの申立て相談件数では17,242件となっています。
女性の2位は「生活費を渡さない」が12,943件、3位は「精神的に虐待する」が11,904件、4位に「暴力を振るう」が9,039件、5位に「異性関係」が8,800件と続いています。
このデータによれば、3位の「精神的に虐待をする」=モラハラと、4位「暴力をふるう」=DVの合算は、1位の「性格の不一致」の件数を大きく上回っています。
※「婚姻関係事件数申立ての動機別申立人別全家庭裁判所」
(注)申立ての動機は,申立人の言う動機のうち主なものを3個まで挙げる方法で調査重複集計。
DV被害には、当然モラハラの傾向も多く含まれていますので、私が今まで数多くの離婚の相談をお受けしてきた経験からも、実質的には離婚原因として一番多いのは「パートナーからのモラハラ=モラルハラスメント(精神的暴力)」と申し上げていいのだと思います。
多かれ少なかれ、離婚する女性はかなりの確率でモラハラに悩んでいるものなのですが、実はご本人が「モラハラ」と気づいていないケースも多く、私たちがご相談を進めて行く過程で初めて認識される事例も多数あります。
また、知り合いがモラハラに苦しむ話を聞いて、もしかして私の夫(妻)もモラハラでは⁈と気づくケースもあります。
ですので夫婦間で上手く行かないと感じる時には、まずパートナーにモラハラの傾向があるのかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。
原因を知ることが、状況の改善やその後のご自身の生き方にもつながってくるからです。
🌸モラハラ気質のチェックポイント13
あなたのパートナーにはこんなところがありませんか?
【モラハラ気質のチェックポイント13】
□ 交際後、すぐに「さん」「ちゃん」が、呼び捨てや「おまえ」に変わった
□ 会話が豊富でいつも話題が途切れないが、聞き上手ではない
□ 会話中に相手と違う意見を言うとムキになって反論してくる
□ 少しでもこちらが反論すると、「だ・か・ら~」「あのさあ」「はァ?」といったワードが返ってくる
□ 話上手な半面、会話のキャッチボールが下手でいつの間にか自分の話になっている
□ 話していると「俺の言ったとおりだろ?」「おまえが間違ってるんだよ」「分かってないなあ」などと言ってマウントを取りにくる
□ 待ち合わせに遅刻してきても言い訳ばかりし、素直に謝らない。基本的に自分は悪くないと思っている
□ 周囲からは「頼りになる人だね」などと言われる
□ 電話やメールが長い。返信が遅れると「おーい」「生きてますか?」といった粘着系の催促メールが鬼のようにくる
□ 絵に描いたような高学歴で高収入の職業に就くなど、挫折を知らないエリート人生を歩んできた
□ 人当たりがよくて友だちや家族にまで優しく、評判がいい
□ 子どもの頃の思い出をあまり話さない
□ 宅配業者や飲食店などの店員さんに、不条理にきつく当たったり、細かい注文を出したり、突然暴言を吐いたりする
もしあなたのパートナーが、これらのチェックポイントに該当する項目があるようでしたら要注意です。
以下のモラハラに関する解説を是非お読みいただきたいと思います。
モラルハラスメントとは?
モラハラ=モラルハラスメントは「言葉や態度によって、巧妙に相手の人格を侵害し、委縮させることで相手を意のままに操ること」とされています。相手方を「コントロールする。道具化する。支配隷属関係におく」というような行為です。
相手の人格を否定し続けることで自信を喪失させ、自分の意のままに操ることがモラハラの本質なのです。
フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴイエンヌ著の『モラル・ハラスメント-人を傷つけずにはいられない』(紀伊国屋書店)はモラハラに悩む人にとって必読の書です。
本書の中でもモラハラは「相手の人格を攻撃して破壊し自分の意のままに操る非常に悪質な行為」と定義されています。
以下に当てはまるものがないか、さらにチェックしてみてください。
無視・侮辱・非難・皮肉・指示・命令・ルールの押し付け・舌打ち・溜息・独り言・威嚇的な表情・説教・支出チェック・生活費の不払い・行動制限・交際制限
実は「夫はすべて当てはまる」と言った妻の方も多いのが実態です。
モラハラ夫の特徴とは?
モラハラ夫の特徴として(あくまで一つの目安ですが)以下が挙げられます。
・自己中心的であり,他人に対する興味や思いやりがなく,冷酷。
・すべて自分が悪いと思わせるのに長けている。
・責任転嫁が巧妙。
· 異常にプライドが高く周囲からどう見られているかを気にする。
· 自分を格別に優れた人間だと思っており他人を見下している。
· 自分が正しく何でも悪いことは他人のせいにする。
· ちょっとしたことで突然激怒する。
· パートナーが望まないことをパートナーのためだと主張して強要し恩を着せる。
· パートナーを束縛、コントールする。
· 外面が良く他人がいるところではパートナーに接する態度が違う。
モラハラ夫は外面は良いため職場などでの評価は高い場合が多いです。
魅力的で愛想が良く、えてして周囲からは「良い旦那さんで幸せ」と思われるため、妻が自分一人で苦しんでいる場合が大半です。
交際期間は魅力的な恋人で、何の問題もなかったことがほとんどなのも特徴です。
モラハラ夫は難敵!
当事務所の依頼者の中にも、上記にあげたモラハラ夫の特徴が「すべて当てはまった」と気付き、そこで初めてモラハラの被害を認識する女性も多いです。
それまではモラハラなどとは考えず、自分が至らないせいだと思っていたようです。
モラハラ夫と話し合っても相手は絶対に自分の主張を曲げないため、こちらだけ疲弊し平行線を辿るのみです。
実際の調停の場でも相手は一切妥協しないため、なかなか調停離婚が成立しないケースが多く、これは代理人としても本当に苦労します。
モラハラ夫は自分が王様で自分が支配する天国をなかなか手放そうとしません。
モラハラ夫に対して自分一人で戦うのは到底無理です。
弁護士などの第三者を入れて長期戦覚悟で戦うべきであると言えましょう。
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モラハラ夫と戦うには?
訴訟でもモラハラの立証は難しいものです。
ほとんどの相手方はモラハラの事実を否定します
酷いケースだと、逆に妻からのモラハラの被害を主張することもあります。
モラハラ立証のポイントとしては以下が効果的です。
①その都度,相手の言動を日記やメモに記載しておく
②メールやLINEのやり取りがあれば保存する
③できれば会話の録音も保存する
そうはいってもモラハラ夫は権威に弱いため、弁護士を依頼したり裁判所を介入させると離婚に応じるケースもあります。
モラハラかな?と思ったら弁護士やDVセンターなどに相談すべきです。
また、必ずしもモラハラは男性だけではないことは言うまでもありません。
近年女性によるモラハラも増加してきています。
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まとめ:勇気を持ってまず一歩を!
モラハラのパートナーと一緒にいてもけっして幸せにはなれません。
変化を恐れず勇気を持って行動しましょう。
ここで大切なのは、モラハラ夫を変えようとしても不可能だということ。
他人は変えられません。
自分で変えられるのは自分だけです。
自分を変えるだけで見える世界が変わって来るのです。
実際に私のクライアント様も、離婚した後に明るく綺麗になって人生を楽しんでおられる方が多いです。
我慢するだけの人生は本当に無駄でもったいないです。
「あんなモラハラ夫とは早く別れておけばよかった」と後悔しないように!