浪費癖のある男性の特徴、見抜く方法とチェックリスト|西宮神戸尼崎の弁護士ブログ

 

浪費癖のある男性の特徴、見抜く方法とチェックリスト


兵庫県西宮市のフェリーチェ法律事務所代表弁護士の後藤千絵です。離婚原因で常に上位を占めているのが金銭関係(浪費する)であり、女性の離婚原因の6位となっています。浪費癖はなかなか直らないケースも多いため、交際中に見抜いて、お付き合いすべきかどうかを再考する必要があります。今回は浪費癖のある男性の特徴、見抜く方法についてまとめ、チェックリストを掲載いたします。


目次

🌸金銭関係(浪費する)は離婚原因の6位

🌸浪費癖のチェックポイント

🌸浪費癖のある男性の特徴

🌸まとめ:浪費癖を見抜いて対策を講じましょう



🌸金銭関係(浪費する)は離婚原因の6位

最高裁判所が開示している令和元年度司法統計のデータ※によれば、夫婦が離婚に至る原因は男女とも「性格の不一致」が第1位で、女性のみの申立て相談件数では17,242件となっています。

女性の2位は「生活費を渡さない」が12,943件、3位は「精神的に虐待する」が11,904件、4位に「暴力を振るう」が9,039件、5位に「異性関係」が6,800件、6位に「浪費する」4,298件と続いています。

一方、2位には「生活費を渡さない」が12,943件となっており、「浪費する」と合計すると、広い意味での金銭問題の離婚は17,241件となり、1位の「性格の不一致」とほぼ同じ件数となります。


※「婚姻関係事件数申立ての動機別申立人別全家庭裁判所」

https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/274/011274.pdf

(注)申立ての動機は,申立人の言う動機のうち主なものを3個まで挙げる方法で調査重複集計。


このように女性の離婚原因においては、「金銭」に関わる問題がとても多いことを強く実感させられます。

その意味では、パートナーを選ぶ際には、このような金銭に関する問題が起きないことを、今まで以上に重視する必要があるのだと思います。

結婚生活において、金銭感覚の一致はかなり重要です。

夫婦間の金銭感覚の不一致が発端となり、配偶者の交友関係、将来設計(子供のこと、家の購入やローンの問題)など、すべてにおいて意見がかみ合わず、離婚に至るカップルは思いのほか多いのです。

実際のご相談でも、「欲しいものを我慢して家計を必死にやりくりしているのに、衝動的に何でも買ってしまう夫が許せません!」といったご相談は本当によく耳にします。

結婚はいわば『経済的な契約』です。

自分勝手に好きなだけお金を使って良いわけがありません。

あらかじめ、結婚前に夫婦間で大まかでいいので金銭的な取り決めをすることは非常に重要です。

金銭的な取り決めがうまくいくと、子供の教育費にいくらかけられるか、マイホームはいつ頃購入できそうか?などといった将来設計が明確になり、目標を達成するために夫婦一丸となって手を取り合って頑張ろう!という一体感が芽生え、家庭内がうまくいくケースが多いのです。  

とは言え、いくら事前に取り決めておいたとしても、幼いころから身に着いた金銭感覚はなかなか治らないもの。

ですので、相手の「浪費癖」は結婚前にチェックするに越したことはありません。

私の事務所に相談に来られる方でも配偶者の浪費癖に長年悩まされ、60代で貯金はゼロ、むしろ借金がまだ残っているというご夫婦はけっして珍しくありません。

今まで、配偶者の浪費癖が原因で破綻に至った夫婦を何組も見てきました。

それでは、相手の浪費癖を見分けるポイントを具体的にご説明したいと思います。  



🌸浪費癖のチェックポイント

まずは以下の項目に当てはまるところはないか、相手の行動を冷静に観察してみましょう。

あなたのパートナーにはこんなところはありませんか?


□デートのたびに豪華なプレゼントと高級レストランで食事。ただ、どう考えても彼、無理してない?と心配になる

□明るい性格でお洒落やブランドにも敏感である。

□先輩後輩問わず人望があり、兄貴肌である。

□友達が多く、昔の仲間や職場の同僚、取引先などとよく飲みに行っている

□結婚式や二次会などイベントによく誘われている

□コンビニのATMでクレジットカードを無造作に使う

□クレジットカードのリボ払いに無頓着である

□競馬などの番組を観たりスポーツ新聞を買ったりしている

□「結婚したら、家計の管理は自分がやる」などと言う


どうでしょう、あてはまる項目はありましたか?

特に、複数のチェック項目があった場合は要注意です。



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🌸浪費癖のある男性の特徴、見抜く方法

それでは、浪費癖がある男性の特徴を具体的に解説していきます。

特徴① 収入が全く支出に見合っていなくても気にしない。人に奢るのも大好き。

デートをするたびにいつも有名なレストランに連れて行ってくれたり豪華なプレゼントをくれる相手は、交際している期間中は最高の相手かもしれませんし、年収に見合っていれば全く問題はありません。

ただし、支出が収入を超えているのであれば要注意です。

同様に、飲みに行ったら後輩先輩関係なしにその場の全員にご馳走するような、兄貴タイプは注意が必要です。
周囲からは人気があるかもしれませんが、ある意味ええかっこしいの見栄っ張りですので家計は火の車になります。

何事にも限度というものがあります。
相手のお金に対するバランス感覚が許容範囲を逸脱していないか、客観的な視点でチェックしてみましょう。

「収入に見合った支出」がチェックポイントです。


特徴② 見栄っ張りで、人一倍かっこつける、「ブランド大好き人間」
 
もちろん、一つのブランドの優れた材質や性能を心から愛しているというなら、問題は比較的小さいと言えます。

そうではなく、ただ有名というだけでブランド物を買い漁ったり、全く身の丈に合わない高価な物を身に付けているタイプは要注意です。

このタイプはブランド物を、他人が持っているという理由だけで欲しがったり、ブランドが最新のものか、どちらがより高価かなどと言ったほぼ意味のない優劣を競い合ったりします。これらの競争に終わりはありません。

ブランド物を買い漁ることによって、有名ブランドのショップ店員にチヤホヤされる快感は、男女問わず、いったん味わうとクセになります。

また、衝動買いした物をその後、放置したりしていないかどうかもチェックしましょう。

仕事に一生懸命取り組んだ後で、自分へのご褒美として思い切って高価なものを買うことは悪いことではありません。
ただし、これも度が過ぎると考えもの。
 
買い物自体がストレス発散目的になっていないでしょうか?買い物をした後、買った商品をほったらかしていないかどうかなど、一度チェックしてみてください。


特徴③ 家族(妻や子供)よりも自分が人からよく見られることを優先する

浪費家と一言でいっても、妻や子供のために浪費するのであれば、まだ救われます。
「こんなところで散財しないでよ……」と思っても、まだ許せる余地はあると思います。

そうではなく、「自分」が人よりよく見られたいがために、「自分」のためだけに何十万、何百万、場合によっては何千万もつぎ込んだりするのは論外です。

そんな大金を夫婦共有財産から支出されたらたまったものではありません。

交際中に、彼氏が「貴方よりも自分が人からよく見られることを優先していないか」を厳しくチェックしましょう。
 
ちなみに、このような彼氏の特徴として、「他人の評価をやたら気にするし、他人の評価が自分の存在価値だと思っている」ということが挙げられます。

自分のものさしがなく、すべての価値観の基準が「他人からの評価」になっているのです。
当然ながら、他人の評価はあてにならないですし、刻々と変わります。

ファッションなどの流行も毎年変わりますし、去年イケてた服が今年はもうダサいなんてざらです。
他人の評価で一喜一憂するのは愚かなことです。

ですが、他人から自分がどう思われるかを優先している人は、「他人からの評価」が全てなのです。
当然、彼女より自分優先。

もしかすると、「美人の彼女」を連れて歩くことがステータスだなんて考えていることも十分あり得ます。

そういう思考の人は、もっと「美人の彼女」が現れたらた、平気でそっちに乗り換えます。

アメリカには「トロフィーワイフ」という言葉がありますが、まさにそれです。

彼氏に、他人よりも自分を優先する傾向がないか、注意しておきしょう。


特徴④ 無類のギャンブル好き

ブランド好きかどうかと同時に、ギャンブル好きかどうかもチェックする必要があるでしょう。

ギャンブル自体を否定するつもりはありませんが、ストレス発散のため、一時的な刺激を求めるためにギャンブルをしている人は、言うまでもなく要注意です。

ギャンブルとは、最終的には採算が合わないものです。
賭け事に対して異常に熱くなったりしていないか、観察してみましょう。

ネットゲームの課金もちょっぴり心配ですね。

会社員の夫がボーナスを全てゲームにつぎこんでいたり、ストレス発散のために多額の課金をしていたということもけっして珍しくありません。

夫が株式投資やFXに夢中になり、夫婦の財産を減らしてしまったというケースにもよく遭遇します。

株やFXは失敗した場合のリスクがとても大きいものです。
リスクの高い投資を始める場合には夫婦間の話し合いが必須でしょう。


特徴⑤ リボ払いに無頓着

リボ払い(分割払い)を抵抗なく利用するタイプかどうかも重要です。

キャッシングに心理的な抵抗がなく気軽に利用するタイプは、つまりは借金に心理的に抵抗がないということなのです。

法律相談に来られた方の中には、結婚後に、相手が気づいたときには既にかなりの額の借金を背負っていたというケースもありました。

リボ払いはいわば高い利子を払って借金をしているということなのですが、こういうタイプの人は借りるときになぜか利子には思いを馳せないのです。

結婚生活の経済面を脅かす危険なタイプです。


特徴⑥ 周囲に気軽に借金を申し込む

周囲に気軽に借金を申し込むタイプにも注意しましょう。

仮に金額としては小さな額だったとしても、借りたこと自体をすっかり忘れてしまい、返済しないような場合は要注意です。

貸した方は案外しっかりと覚えていたりしますから、周囲からの信頼を失うことも十分あり得ます。

そもそも交際相手に借金を申し込むというのはNGです。

ちょっとした支払いを相手にさせてそのまま返済をしないような輩も、金銭的にルーズだと判断した方がよいでしょう。
  
男性ならヒモタイプかもしれませんね。




🌸まとめ:浪費癖を見抜いて対策を講じましょう

 
判断の分かれ目は、支出が収入に見合っているかどうかです。

判断する際には、収入が一時的なものではなく、継続して見込めるものかどうかも大切です。
一時的に収入があったとしても、すぐに使ってしまうようでは心もとないです。

誤解していただきたくないのですが、稼いだお金を有意義に使うこと自体は、結婚生活を豊かにしますし、いわば人生の醍醐味ですので過度に節約する必要はありません。
度の過ぎた節約は、結婚生活を窮屈にしてしまいます。

ただ、収入に見合っていない支出(浪費癖)は、そのままいくと破産の道へとまっしぐらです。
配偶者の破産は、人生に回復困難なダメージを与えます。

この点、ご自身に経済力があるため、夫となる人の浪費や趣味に対する投資については、細かいことを言わず多めに見て、彼のやりたいことを応援するという方もいらっしゃるかもしれません。

あえて言わせていただくと、このタイプの男性は、本当に気持ちよいくらいお金を使うので、ご自身が働いた貯金が全く残っていなかったということも珍しくありません。

それでもいい、後悔しないと言われるのであれば、その覚悟に敬意を表し、(嫌みではなく)何も申し上げることはありません。

ただ、やはり、夫婦のお金は夫婦で話し合い、有意義なものに投資するというのが夫婦生活の基本だと思います。

その意味では、浪費癖のある男性は、人生を共にしていくパートナーとしてはやや不適格と言わざるを得ません。

この判断を疎かにしたがために、結婚してから経済的に破綻し、離婚に至った夫婦は沢山います。

ぜひ、結婚する前に上記のチェックポイントを参考にして慎重な判断をしていただき、経済的にも精神的も充実した結婚生活を送っていただきたいと心から願っています。
 
結婚生活において、お金の問題は避けて通れません。
お金に対する価値観が一致することは、幸せな結婚生活を送る上で重要なポイントであることは間違いないです。

結婚する前に、お互いの金銭感覚について予め確認しておきましょう。