B型肝炎訴訟とは？請求期限と給付金額は？
兵庫県西宮市のフェリーチェ法律事務所代表弁護士の後藤千絵です。B型肝炎訴訟とは？請求期限と給付金額は？B型肝炎ウイルス（HBV）の集団予防接種による感染被害者は、全国に約40数万人いると言われています。最大3,600万円の給付金の請求期限が迫っておりますのでご参考にされてください。
目次
🌸B型肝炎訴訟とは？
🌸請求の期限は？
🌸給付金額は？
🌸まとめ：気になったらまずはお問合せください。
B型肝炎訴訟とは？
日本においては、すべての国民、住民が法律に基づき、幼少期に強制的にツベルクリン反応検査や集団予防接種を受けされられていました。
ところが当時は衛生管理の意識が低く、予防接種に使用する注射器の針や筒は何度も使いまわされていたのです。
この注射器の使いまわし、連続使用などでB型肝炎ウイルス（HBV）に血液感染した人が多数発生しており、厚生労働省の推計では全国に40万人以上とされています。
これらの被害者の方々は、国から何の救済も受けることが出来ず、慢性肝炎・肝硬変・肝がんの病気にり患したり、また発症していない人もいつ起きるがわからない将来の不安に苦しんできました。
これらの被害者の方々が国に求める損害賠償の訴訟が「B型肝炎訴訟」なのです。
B型肝炎給付金対象者
B型肝炎の給付金支給の対象となる方は、大きく分けて以下の３つのケースがあります。
1. 一次感染者の方
一次感染者とは、対象期間（昭和23年7月1日～昭和63年1月27日）に集団予防接種等を受け、B型肝炎ウイルスに持続感染している方を指し、また、B型肝炎の症状を発症していない方（無症候性キャリア）も対象となります。
認定については、以下の要件をすべて満たすことが必要となります。
〇B型肝炎ウイルスに持続感染していること
〇満7歳になるまでに集団予防接種等（予防接種およびツベルクリン反応検査）を受けていること
〇0歳から満7歳までに集団予防接種等を受けたことが、母子手帳や接種痕等で確認できること
〇母子感染でないこと
〇その他集団予防接種等以外の感染原因がないこと
2. 二次感染者
二次感染者とは、母親から子供へ母子感染した方を指します。
母子感染でB型肝炎給付金の請求を行う場合、母親が一次感染者として認められている必要があります。
二次感染者の方は、ご自身がB型肝炎に感染していることが分かり、調べてみたら母親も、兄弟・姉妹もB型肝炎だった、というケースが多いのが特徴です。
ご家族も感染していた場合はご家族全員でB型肝炎訴訟を起こすことが可能です。
認定については、以下の要件をすべて満たすことが必要です。
〇原告の母親が上記の一次感染者の要件をすべて満たすこと
〇原告がB型肝炎ウイルスに持続感染していること
〇母子感染であること
3. ご遺族の方（相続人）
B型肝炎が原因で亡くなってしまった方については、亡くなった方に代わり、ご遺族（相続人）の方がB型肝炎給付金の訴訟を起こすことが可能です。
請求の期限は？
給付に関しての法律 （特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法）の期限が、2022年1月12日までとされているため、この日までに請求する必要があります。
給付金額は？
【病態等と給付金額】
死亡・肝がん・肝硬変（重度）（発症後20年を経過していない方）3600万円
死亡・肝がん・肝硬変（重度）（発症後20年以上経過している方）900万円
肝硬変（軽度）（発症後20年を経過していない方） 2500万円
肝硬変（軽度）（発症後20年以上経過した方で、現在も治療を受けている方等）600万円
肝硬変（軽度）（発症後20年を経過した方で、現在は治癒している方） 300万円
慢性B型肝炎（発症後20年を経過していない方）1250万円
慢性B型肝炎（発症後20年以上経過した方で、現在も治療を受けている方等）300万円
慢性B型肝炎（発症後20年以上経過した方で、現在は治癒している方）150万円
無症候性キャリア（感染後20年を経過していない方） 600万円
無症候性キャリア（感染後20年以上経過した方）50万円
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まとめ：気になったらまずはお問合せください！
給付金額は最大3,600万円と高額です。
違っていても問題ありません。
実際に多数の方が受け取られています。
もしかしたら？と思ったら念のためにお問い合わせくださいまませ。
