不倫相手への慰謝料請求方法と金額は？／西宮神戸尼崎の弁護士ブログ

配偶者が不倫をしているとわかった場合、どのような行動を取ればいいのか？不倫相手への慰謝料請求についてまとめました。

兵庫県西宮市のフェリーチェ法律事務所代表弁護士の後藤千絵です。今回は「不倫相手への慰謝料請求」についてまとめてみました。具体的な請求方法、証拠の集め方、探偵へ依頼時の注意点、金額の相場など、実際に取り扱った事例などから詳しく解説しております。


🌸どんな証拠を集めればよいでしょうか？

🌸探偵に調査を頼む場合の注意点は？

🌸不倫相手に精神的慰謝料を請求する方法は？

🌸慰謝料請求金額の相場は？

🌸まとめ：専門家への相談が早道！

まずは、証拠集めをしましょう

「夫が浮気をしていた！」「妻が不倫をしているようだ」

　配偶者が不倫をしているとわかった場合、どのような行動を取れば良いのでしょうか。

　今回は実際の慰謝料請求という観点からお話していきます。


　不倫相手とのLINEやメールを見つけてしまった場合、カッとなって、すぐに夫（もしくは妻）を問いつめる方が多いですが、現実的にみても慰謝料請求と言う観点からみても全く得策ではありません。

　相手を問い詰めたところで、素直に不貞を認めて謝罪し、反省する人は残念ながら極めて少ないです。

　ひたすら不倫を否定し、最悪な場合には「俺を信じていないのか」「私を疑っているのね」などと逆ギレされることすらあります。

　相手をすぐに問い詰めるのではなく、どんなに口のうまい相手でも言い逃れできないくらいに証拠集めをする方が断然有効なのです。

　証拠集めをした後、不倫相手や配偶者に慰謝料請求するかどうかは、また別問題です。

　事を荒立てない方が良い場合もあります。　

　また、知り過ぎない方がいいという方もいらっしゃるでしょう。

　ですが、ほとんどの方は、いったん配偶者と不倫相手とのLINEやメールを見つけてしまった場合、忘れようとしても忘れられないのではないでしょうか。

　ですので、先ずはすべてを把握した上で、どのような手段をとるべきかを決定する主導権を握っておいた方が良いと思います。　

　その後配偶者との離婚調停や離婚訴訟に発展した場合でも、不倫の証拠を有していると調停や訴訟を比較的有利に進めることができます。

　そのためには、早い段階で証拠集めをすることがキーポイントとなってきます。

証拠集めの方法は？

　証拠集めの方法ですが、まずできるかぎり自分で集めてみましょう。

　探偵を使う方法もありますが、それは最後の手段として取っておいて、まずはご自分で動かれた方が効率的です。

　夫（妻）の一番身近にいるのは、配偶者である貴方なのです。

　ただし、けっして相手に悟られてはいけません。

　警戒されると、証拠が集まらなくなります。

　携帯を見ることは一般的にはよくないことですが、やむを得ない場合もあります。

　また、配偶者と不倫相手が大体何曜日に会っているか等を把握するのも重要です。

　のちに探偵に依頼した場合には、探偵に動いてもらう日時をある程度指定しないと、莫大な費用がかかりかねないからです。

どんな証拠を集めればよいでしょうか？

　　一般的には以下です。

　① メールやLINE

　② 手紙や写真

　最近では、Facebookやブログ、ツイッターもチェックした方がいいですね。

　一番強力な証拠となるのは、相手や不倫相手を尾行し、ホテルでの写真や、道や車などで抱き合っている写真を撮ることです。

　ご自身でされる場合には、相手に感づかれ失敗するが多々あるので注意が必要です。

　配偶者の不倫の場面を実際に目撃することで、計り知れないほどの精神的ショックを受ける場合もあります。

　プロの探偵や調査会社に調査を頼んだ方が安全かもしれません。

探偵に調査を頼む場合の注意点

　では、探偵に調査を依頼する場合の注意点を挙げておきます。

　裁判に耐えうる資料としては、写真や動画に配偶者と不倫相手の「顔」がはっきり写っていることが必要です。